お知らせ
2025.07.18
【特集展示】河童忌~芥川龍之介と河童の本🥒(~8月上旬)
今回は、私が敬愛する芥川龍之介について特集を組みました。「芥川賞」でもおなじみの純文学の巨匠ですね。著作はもちろんのこと、有名な著書「河童」にちなんでカッパが出てくる本、近年の芥川賞受賞作品を集めて展示しています。
私が学生のころ、芥川は国語の教科書に作品が掲載されたり、読書感想文の課題図書の定番でした。私がすごいなと思うところは、彼の書く小説は幅が広いということです。古典文学に題材をとったもの、どこかユーモラスなもの、風刺を利かせた作品、心にしみる感動する物語など、初期から晩年にかけて作風を変えながら書き続けました。私が特に好きな作品は「蜜柑」と「奉教人の死」です。「蜜柑」は、著者の実体験をもとに少女とのひとときの思い出を描いた短編小説、「奉教人の死」は、キリシタンに題材をとった作品ですが、予想もつかないラストが秀逸です。
他に、今回は該当作なしだった「第173回芥川賞」の代わりにというわけではないのですが、「温故知新」と題して少し前の芥川賞受賞作品を集めてみました。いつの時代も、新しい挑戦を続けてきた先達の作品を味わってみるのはいかがでしょうか?皆さんも、もし興味があられましたら手に取っててみてくださいね。